Alec Soth: Dog Days Bogota

Alec Soth: Dog Days Bogota

 この写真の舞台bogotaについては「情勢があまり芳しくない」という程度しか知識は無い。それはこれを見れば少なからずかいま見る事は出来る。しかし、この写真の主題はやはり作者が授かった養子に当てた「一枚の手紙」的な語り口ではないだろうか。
 親が子供に昔話をする様に優しく道徳を説いている様な語り口は見ていて心地の良いものだ。自分の思いを溢れさせずにぎりぎりの所でくんでいる様で素晴らしいが、枚数が少ないのが物足りないのと、かえってその優しさにも物足りなさを今は感じてしまう。


Rineke Dijkstra: Portraits

Rineke Dijkstra: Portraits

 ポートレイト写真でどこが良いか?と問われると、案外回答に困る。そして、この写真も例に漏れず回答に困る写真郡だ。
 私としてはどちらかというとこんセプチュアルなものよりも、ストレートにバストアップないしウエストアップの写真の方が魅力を感じる。それも理由は無いが、そうなのだ。それはまるで好きな人の所を問われた時の戸惑いとよく似ている。


 そして、Alec Sothのミシシッピの写真集をアマゾンで注文したら、丁度なくなっていた。悲しいとき。