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mary ellen markという写真家は私に取ってもの凄い衝撃を与えた存在である。
彼女の写真には私が求めてもたどり着きがたいものがある。人の中にひっそりと確実に潜り込んだ様な一枚一枚には母性すら感じてしまう。それが集約されているのはやはり「indian circus」ではないだろうか。
ここに写っているのもの達の表情は笑顔ではない。しかし、悲しい表情でもない様な何とも言いがたい表情のもの達ばかりだ。この時点でかなりヤバい。それは、人間だけに止まらず動物達もまた然り。の様に思えてくる。
どこか優しげで、真剣で、つかみ所の無いこんな表情は私には撮れないのではないだろうかと何故だか真剣に思ってしまう。
彼女がこの状況の中に見事に潜り込み(言い方が悪い)、何食わぬ顔でレンズを向ける事に対して激しく嫉妬してしまう。
小人症の人とか、男とか、女とか、足が逆に曲がっちゃってる人とか、チワワとか、子供とか、熊とか、象とか、ライオンとか、etc,,,それら全て「生きています」とおっしゃっている様で大変に感銘を受ける。
これはもはや母性とかではなく博愛に近いのではないのだろうかとさえ思えてきて、母性と博愛はイコールなのではないのかとまで思えてきてしまう。
いざ本当に好きな写真集を紹介するとなるとこうまで駄文に(いつもだが)なってしまうのだなと実感した。
- 作者: マリー・エレンマーク,Mary Ellen Mark,笠原美智子
- 出版社/メーカー: JICC出版局
- 発売日: 1993/08
- メディア: 大型本
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- 作者: Marianne Fulton
- 出版社/メーカー: Bulfinch Pr
- 発売日: 1992/10/01
- メディア: ペーパーバック
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