2006-01-01から1年間の記事一覧

ある青年がいる。その青年は清掃業というカースト的には下位ランクの職業に従事している。その傍ら絵画を精力的に制作、発表していた。 彼はある時ちょっとした高台にあるセレブリティー極まりないマンションを清掃していた。そこから出てくる住民は元より、…

やあ、元気?僕は元気。そっちの状況はどうだい? こっちでは毎日の様に人が死んで、それがあたかも日常の様に皆振舞っているから、自分も何だかそれが日常のように感じてしまうよ。 今日もまた迎えの山田さんが死んだよ。首をつったらしいよ。 僕はもうこの…

久々の京王線。あのまばらな幹事が一番好きだ。そして、初めて撮り始めた場所だ。 野球少年達に無理を言って打たせてもらう。物凄く楽しくて写真とかどうでも良くなってくるが、そこはしっかりとってお別れをする。 橋の向こう側の川原のテクスチャーが異様…

写真を神として扱うか。道具として扱うか。その二つに尽きる。 写真という崇高な存在に対して、自己の写真観念及び、そこから生まれ出た固体をいかに写真というモノに近づけられるか。そして、それをいかに発表していけるかを延々死ぬまで繰り返す行為こそが…

本日オリンパスギャラリーにて樋口健二氏の写真展を見てきた。 彼のかつての仕事と照らし合わせて見るととても興味深い。しかし、それだけで見ると・・・ 人間把握だと言わんばかりの写真。そして、今回の自然崇拝的美的写真。この二つからしてきっと、彼は…

本当に申し訳ない話だが「webに転がっている写真を拾って、プリントアウトし壁に貼っている」という記事をどこかで読んだ。「どこか」の部分が申し訳ないが、忘れたという話。そして、それに起因して思考をめぐらせてみる。例によって労働中に。 ハードドキ…

生きている人間と言うのは、何かに対して真剣に取り組んでいる人のことを言う。いわゆる本当に生きているといった意味だ。 最近色々な人に会うことが多い。そして、その中でもやはり生きている人間と話したり、いやむしろ一緒にいるだけでやはり気持ちがいい…

PCのCPUを固定する部分のプラスティックが破損した。折れてた。そりゃあ、電源勝手に落ちまくりですよ。 なので下の部分にねじを付け、そこへ針金を輪にして固定する金具を引っ掛けた。引っ掛けたらなおった。心のそこから嬉しかった。そして、自分はP…

日々多摩川を撮り歩いていると、「光」だけではなく。「音」にも興味を持ってしまう。 少年野球の掛け声、音楽家の奏でる音、BBQを楽しむ若者達の声、人間だけではなく、ススキが風に揺れる音、川のせせらぎに、生い茂る草を踏み分ける音。 その全てを手…

もう年末なのではないのかと思ってしまうほどの予定の埋まりよう。平日はほぼ昼夜問わず働いているのでいつもと変わらないが、数少ない自由行動日(夜とか)の月曜土曜日曜がこれ見よがしに埋まっていく。 別に嫌ではない。むしろ嬉しい位だ。しかし、プリント…

写真集を所有する事は大事な事なのではないのかと。現在写真集は売れないという現状になっているが、それを「へっ」なんて思って買わずに現状のせいにするのはいかがなものかと。もちろんそんなもののせいにしていない人間もいるし、思ってない人も居るとは…

画一的になりすぎた現代日本において個性というものの表出を写真メディアとして、実現していくに当たって僕らが出来る事はタダ一つ。 歩いて、歩いて、人に声をかけることだ。 元来名作といわれるものに多く登場する人間は有名な人間だけではない。無名な人…

主にセルフドキュメンタリーな作品が多数有った。中でも一人位しか、「おっ」と思うようなものは無かったが、その作品のシークエンスがとても参考になった。 風景の連続の中にあるあたかも日常であろう断片的イメージを散りばめるという作戦はにくいなぁ。 …

出会ってきた全ての一瞬に対して僕は敬意を払わなければいけない。そして、継続しうる全てのものに対しても同等の敬意を払わなくてはならない。 今日出合った少年の釣った魚に対しても、魚を釣るために犠牲となったミミズに対しても感謝をする。もちろん、小…

ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2006/08/25メディア: DVD購入: 2人 クリック: 110回この商品を含むブログ (368件) を見る こんなことが現実に起きていたとは、僕らの様な日本人には…

一つ 忙しい事を言い訳に写真学習を怠るな。一つ 金が無い事を理由に写真作品製作を怠るな。一つ 写真仲間と飲んだくれる際は写真口論しろ。一つ 毎日写真撮影、毎週写真展観覧、毎月写真集購入、毎年写真展開催。一つ 主な衣服はユニクロで。以上の事を守ら…

よく「何事にも意味は有るよ!」なんていう励ましの言葉を耳に、目にする。 自分も何事にも意味があるのではないのかという意見を尊重しないわけではない。その意見に至るまでにはやはり思考の循環が不可欠なのではないのかと思う。 初めにそう思う事は人生…

先日、仕事で中学校の文化祭へ行った。 明らかに自分の年の頃とは人数が減っているように思う。 彼ら一人一人がどの様なことを考え、どのような方向へ向かうのはまだまだ未知。希望、夢、絶望、平穏、迷い、何もかもを持ち合わせているであろう彼らは僕の眼…

微妙に眠いという事は物凄く眠いという事をはるかに上回る厄介さを孕んでいる。 微妙に眠い。裏を返せばまだ起きていられるという思いに繋がる。それは、やらなければいけないであろう事を片付けられると言う思いに昇華され、それを行おうとする。 その、や…

物事の主たる要因を追求する事が稀にある。「車に引かれそうになった時」「偶然にも知人に会った時」それは自分の事だけでは留まらず、「戦争で不運にも無残に亡くなってしまった人の事」「車で突っ込まれてナタで襲われた生徒の事」 フとした瞬間にコレはど…

今回は主に三浦氏の意見をいただいた。前回はタイミング悪く氏が病欠だった為見せられなかったので、とても収穫が大きかったのではないのかと思う。 自らシークエンスを組んだ写真と、それ以降に撮影、プリントをした作品を別に置き見ていただく。 大胆に、…

土曜からまともに寝ていない。一般の人の2日分も寝ていないような気がする。と言うよりも時間で言ったら12時間内、自宅のベットで寝たのが3時間だ。 そんな状況で今日は写真史研究家の方に批評されに行く。優しい方なので酷く落ち込む事は無いであろうが、こ…

自分は良く人に「孫子似ですね。」と言われる。正直あまり嬉しくないが、今となっては一つのネタとして活用させていただいている。 最近、テレビニュースなどで彼の裁判の進行状況などを会社のテレビなんかで見ている時に、ある一つのどうしようもないアイデ…

彼女は1メートル以上有るであろう髪を布キレで結い、また布キレでこさえたであろう衣服をまとっていた。そして、顔には謎のペインティングを施していた。例えるのであれば、それはインドの修行僧「サドゥー」の様であった。 彼女は対岸の森を住まいとしてい…

天気は優れない。故に自分の心も中々に優れない。 以前撮らせていただいた方に写真を手渡しに行く。大変喜んでいただいた上に、お褒めの言葉を頂きとても嬉しい気持ちになれた。 酔っ払って無くしてしまった国交省発行の資料を再度いただく。 猫をあやしつつ…

今更モノクロをやるんだったら逆に古典的ドキュメンタリーをやったほうが良い。今更壊そうなんてほぼ不可能。もう、うん十年と前から営まれているのだからほぼ全ての技法が既存に過ぎない。 こんにちは伝統芸能的写真ドキュメンタリー で、カラーやるんだっ…

自分の中に沢山の自分が介在して、状況や人間に対して使い分けているという事は無いだろうか。 交友度や、現状況における期限などももちろん関係してくるのは当たり前として、その人間に対して自分はこうでなければいけないのだとか、ここではこの自分でいよ…

季節と言うものはソロソロと忍び寄り、気付かぬうちに正体を現すものだ。しかし、日々目を凝らし、耳を澄まし、敏感肌な私・・・そんな感じで、日常を送っていたら気付く事は容易なのではないのかと思う。 生活の環境にもよるかもしれないが、そうやって生活…

amazonに洋書を1ヶ月ほど前から注文していた。Tibetan Portrait: The Power of Compassion作者: Phil Borges出版社/メーカー: Rizzoli発売日: 1996/04/15メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る が、残念な事に在庫が無いらしく購入不可と…

ヒントは多い方が良いに決まっている。なので、今日は写真展を鑑賞して来た。タダだからね。貧乏人には嬉しい限りだ。 小西淳也写真展 「子供の時間」子供の時間―小西淳也写真集作者: 小西淳也出版社/メーカー: 梧桐書院発売日: 2006/10メディア: 大型本この…